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book review
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書名:「論理と心理で攻める 人を動かす交渉術」
著者:荘司雅彦
平凡社新書

内容としては、
「どうやって相手の心をつかむか」や、
「どうやって落とし所を見極めるか」といった、
交渉術の本には良く書いてある、
いってみればわりとありきたりなことが中心です。

ただ、特徴的なのはその分かりやすさ。
図や具体例を頻繁に使っているのもそうだけど、
ストーリーテリングやゲーム理論、クリティカル・シンキングといった事が、
今まで読んだ本の中で一番「なるほどね。」と納得できました。

特に、クリティカル・シンキングの所に書いてあった、
相手の言動をピラミッド化し、そこに対して質問を入れるっていう、
まぁ言葉でいっても非常に分かりづらいと思いますが、
考え方が新鮮で良かったです♪

交渉術の入門書としてはとても良いと思います。
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これからは、
こっちのブログでブックレビューを書いていこうかなと思います。
mixiの方よりも考察を述べる感じになると思いますが・・

書名:「ルポ 貧困大国アメリカ」
著者:堤 未果
岩波新書

これを読むと、日本の今の現状が、
現在のアメリカで起きているサブプライムの問題と酷似した事態を引き起こしかねないと思えます。

今、日本では「格差社会」が頻繁に取り上げられていると思うけど、
これはまだ第一段階的なものでしかなく、
そこから生まれた給与格差によって、
次に「教育」という面での格差が引き起こされることが予想されるし、
現状でもそれは起こりつつあると思う。

母の話では最近の子供は小学校3年生の冬あたりから学習塾に通いだすのが普通らしい。
学習塾と一口にいっても月謝の多寡はあると思うし、一概には言えないけど、
格差社会において、下の方にいる人たちに子供の教育費が払えるかと言えば甚だ疑問。

富める者は富め的な資本主義社会において、
格差が生じることは当然だし、
しょうがないことだとは思うけど、この先どうなっていくのかかなり不安になります。

日本より2歩3歩先に、格差社会の真っただ中を行くアメリカでは、
賃金・教育の2つの格差を受け、
社会は完全に二分してしまった感がこの本からは伝わりました。

保険制度や福祉関係の業務を政府から切り離し、民営化したことによって、
アメリカでは入院しただけで破産するような費用を要求されるようになり、
搾取された人間は「軍志願」という道しか残っていないようなアメリカに、
今後何ができるんだろうかと思うと同時に、
大戦後、アメリカを中心に発展してきた資本主義至上的な世界のあり方も、
そろそろ変わる時なのかなと思いました。

何よりも、なんだかんだ言っても、
今の自分の現状と今の日本は本当に住み心地が良く恵まれたものなのだと思います。

それを失わないためにも、
自分がやれなければいけないことをちゃんと考えないとなと強く思いました。

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